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スタッフブログ 地黄湿地

2023.6.24地黄湿地 トキソウ・ハッチョウトンボ観察会

6月の地黄湿地は湿地特有の希少な生きものたちでにぎわいます。今回は一般の方や、普段から森林整備を行っている日本森林ボランティア協会の方など26人の方が観察会に参加されました。

観察会開始前から、この湿地の名物のひとつであるモリアオガエルが木の枝に産み付けた卵塊が、いくつも見られました。

モリアオガエル卵塊

午前中は地黄湿地全域を周り、トラスト協会の職員の案内で植物の観察をしました。
湿地に生育する植物の中でも特に珍しい絶滅危惧種のトキソウの花を期待したものの、例年より開花時期が早く、残念ながら全ての花が咲き終わっており、この日は見ることができませんでした。

先月下旬の定例活動日には233株以上確認したので、その時がピークだったようです。
その時のブログはこちら →https://www.ogtrust.jp/info/blog/20230602.html

この時期に見られる植物、モウセンゴケ、コバノトンボソウは確認できましたが、それ以外の湿地の中に咲く花は見つけられずか… と思っていたところ、保全活動団体「地黄の森FANクラブ」のメンバーが、湿地の袖部に張っていた防鹿柵の内で、カキランの開花株を見つけました。

モウセンゴケ

カキラン

午後からは、大阪公立大学の平井先生に地黄湿地に生息するハッチョウトンボのお話や、昨年持ち込まれた国内外来生物のメダカの危険性について解説がありました。

今年度は先生が松尾湿原(宝塚市)で行われたハッチョウトンボに関する実験を、地黄湿地でも実施されており、その実験についても詳しいお話がありました。この日は、ハッチョウトンボは残念ながら見つけられなかったものの、オニヤンマのヤゴやホソミオツネントンボの成体などさまざまな水生動物を観察できました。

一方で駆除対象のメダカは泳ぐ姿があまり見られず、タモ網でのすくい取りでもほとんど採取されませんでした。平井先生曰く、湿地に元々いたアカハライモリが頑張って食べてくれたのかもしれないとのことです。

今回は湿地に棲むいろんな生きものや、これまでの保全活動の内容などを参加者の皆さんに伝える事ができました。観察会に参加された方が、地黄湿地の魅力を体感し興味をもたれ、保全活動に参加してくださるようになればと期待しています。

次回の観察会は7月23日(日)にサギソウを見に行きます。そちらにも是非ともご参加ください!

※地黄湿地の区域内には自由には立ち入ることはできません。協会が行う観察会や定例活動にご参加ください。



7月23日(日)観察会のご案内

https://www.ogtrust.jp/info/event/20230723jiou.html

★「地黄の森FANクラブ」保全活動のご案内

https://www.ogtrust.jp/project/jiousicchi.html#link04

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