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2024.1.18 大阪府自然環境保全地域・若山神社（島本町）訪問
大阪府の自然環境保全条例に基づく自然環境保全地域には、5か所の地域が指定されています。その一つである、若山神社自然環境保全地域を訪問してきました。
指定区域は、島本町大字広瀬の若山神社所有地11.03ha。北摂山地の東端に位置し、神社境内からは眼下に桂川、宇治川、木津川の三川合流の景観が見渡せます。本神社の社叢は、樹齢200年前後のツブラジイ（コジイ）を主とする極相状態に近い林層を呈し、府下でも有数のシイ林です。また、シイ林の周囲をシラカシが取り巻くように成長しており、これはシイ林とカシ林が棲み分けた結果と考えられ、学術的にも貴重です。これらの理由から、平成元年に大阪府自然環境保全地域に指定されました。
ご本殿
訪問当日は雨天で、雨音と時折聞こえる鳥の声に癒されながら歩きました。
神社に向かう参道から、立派なツブラジイが見え始めます。参道や境内周辺は自然環境保全地域ではなく、人の手によって大切に守られて大きく生育したものと思われ、42本のツブラジイの巨樹が大阪府天然記念物に指定されています。自然環境保全地域内に入ると、自然林ということで、幹回りが2ｍを超えるものはあまり見られませんが、それでもツブラジイを主とする立派な高木が多く見られます。
また、林内の道は、地域の方々が日頃より歩かれていることもあり、歩きやすく手入れされていました。
都市近郊に残る貴重なシイ林に、創建1300年を超える由緒ある若山神社と合わせて、ぜひ散策に訪れてみてください。
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